● 撥水加工


U-B 撥水加工

 


布地に撥水剤(フッ素樹脂)を浸透させ、高温で処理することで生地の表面に水の粒子を弾く撥水層をつくります。
この加工を施すことにより雨によるウォーターマークを防いたり汚れをつきにくくしたりします。

 

                     
撥水の原理


撥水の原理は、布コンの表面に疎水性末端基であるフッ素樹脂で覆い表面張力を低下させます。

液滴を弾くという現象は、液滴の表面張力
(水72.75)が対象となる固相の表面張力
(フッ素樹脂10〜15)より著しく大きい場合に発生します。


表面張力がそれほど大きくない「水」をはじかせる
ため、表面張力の低い物質(撥水剤)を被処理物に塗布し被処理物の表面張力を著しく低下させるのが
「撥水加工の原理」
なのです。
 


液体
 
表面張力


 
単位 mN/m
アセトン 23.3
ベンゼン 28.9
エタノール 22.55
n-ヘキサン 18.4
メタノール 22.6
n-ペンタン 16
水銀 476
72.75


追記  撥水加工


1 レーヨン等セルローズ系織物とニットには突然の雨でも安心です。
    撥水機能があれば雨にぬれにくいです。ウォーターマーク防止にも有効です。

2  汚れにくいという防汚機能もあります。